【要約】チームレジリエンス 困難と不確実性に強いチームのつくり方の感想・書評

【要約】チームレジリエンス 困難と不確実性に強いチームのつくり方の感想・書評 30代おすすめビジネス書
記事内に広告が含まれています。

突然のトラブル、メンバーのミス、急な環境の変化…

そんなとき、あなたのチームはどう対応しますか?

『チームレジリエンス 困難と不確実性に強いチームのつくり方』は、ストレスの多い時代を生き抜くチームの「しなやかな強さ」を身につけるための本です。

  • 「会議で意見がまとまらない」
  • 「メンバーがバラバラ」
  • 「困難に直面すると責任のなすりつけ合いが起きる」…

そんな悩みを抱えていませんか?

この本を読めば、チームが困難にぶつかったときでも、

  • 誰か一人に頼らず、
  • 責任の押しつけ合いにもならず、
  • チーム全員で成長できる

そんな「強くてしなやかなチーム」をつくる方法が学べます。

特に大切なポイントは以下の5つ
  • レジリエンスは個人ではなく「チーム」にも必要
  • 困難に直面したときの3ステップ(対処・学習・最小化)
  • チームで学び合い、未来への教訓を残す方法
  • トラブルを「早期発見・早期対策」する具体策
  • レジリエンスを日常で鍛える実践的な問いと方法

『チームレジリエンス』の概要

タイトルチームレジリエンス 困難と不確実性に強いチームのつくり方
著者池田めぐみ・安斎勇樹
ページ数248ページ
出版社日本能率協会マネジメントセンター
発売日2024年5月31日

読者が選ぶビジネス書グランプリ2025で、特別賞「グロービス経営大学院賞」を受賞。

著者について

池田めぐみさんは、東京大学大学院教育学研究科博士課程を修了し、チームの創造性や教育プログラム開発に詳しい研究者。

安斎勇樹さんは『問いのデザイン』などで知られ、企業の組織開発や人材育成に数多く関わってきた実践派のプロデューサーです。

『チームレジリエンス』の要約

チームレジリエンスとは?基本の3ステップ

チームレジリエンスとは、「困難に強いチームをつくる力」のこと。

「ストレスに耐える」ではなく、「チームで困難を乗り越えて学び成長する力」です。

著者は、以下の3つのステップでレジリエンスを高めると説明します。

  • 困難に対処する
  • 困難から学ぶ
  • 被害を最小化する

この3ステップが、チームにしなやかさと強さを与えます。

チームで困難に「対処する」方法とは?

まずは、困難な出来事にどう立ち向かうか。

  • チームがバラバラになるのは、問題の具体化ができていないから。
  • なんとなく「不安だ」「つらい」と言い合うのではなく、「どの部分が困難なのか?」をはっきりさせることが第一歩。
具体的には?
  • 問題を課題に変換する
  • チームで小さなプロジェクト化して取り組む
  • ストレスを共有し、孤独にさせない

こうすることで、困難な状況でも行動できる土台が生まれます。

困難を「学び」に変えるチームの力

困難から学ばなければ、また同じミスを繰り返してしまいます。

  • 「チームの振り返り」は、ただの反省会ではダメ。
  • 大事なのは「何を学んだか?」をチームで共有すること。

そのために有効なのが、

  • 教訓の言語化(例:「進捗は毎週水曜に共有する」など)
  • 再発防止策の定着
  • 振り返りを文化にすること

困難を成長のチャンスにすることで、チームの結束力がぐんと高まるのです。

被害を最小化する「予防力」もレジリエンス

「そもそも困難にぶつからないようにする」ための対策も重要です。

この本では、

  • 困難の予兆を察知する力
  • 事前に備えておく行動
  • 日頃の「問い」の習慣化

が紹介されています。

例えば
  • 毎週の会議で「今、潜在的なリスクはないか?」と問いかける。
  • 未来のトラブルを「想定」しておく。

こうした予防の積み重ねが、リーダー頼みでない安心感を生み出します。

『チームレジリエンス』の感想・書評

正直、最初は「レジリエンスって個人の話じゃないの?」と思ってました。

でも本書を読んで、「チーム」にこそレジリエンスが必要だと痛感しました。

特に印象的だったのは、「困難を小さな課題に分解する」という発想。

うちの営業チームでも、大きな目標ばかり話して実際にどう動くか決まらないことが多かったんですが、これが「対処できない不安」につながっていたんですね。

この本を読んでからは、

  • 目標や問題を「明文化」してみる
  • 毎週1つ「学びの振り返り」をする
  • ミスが起きたときの原因を「冷静にチームで分析」する

ようになりました。

その結果、チームの空気が明るくなり、「またやろう」という前向きな言葉が増えました。

つまり、困難のたびに強くなるチームに近づけた感覚があります。

『チームレジリエンス』はこんな人におすすめ

  • チームマネジメントをしているリーダーや管理職
  • 組織が変化の波に飲まれて不安を感じている方
  • 若手でもチームを引っ張りたいと思っている人
  • 「チームがまとまらない」と感じている方
  • ミスの後、責任のなすりつけが起きる現場にいる人

『チームレジリエンス』は、「頑張れ!乗り越えろ!」という精神論ではなく、論文や実践に基づいた具体的な手法が満載の一冊です。

どんな困難にもぶつからずにすむ方法はありません。

でも、「チームでどう乗り越えるか」は磨くことができます。

  • 困難を避けるのではなく、活かす
  • 失敗から学び、強くなる
  • 全員で支え合うしなやかなチームをつくる

この本がその最初の一歩になります。

チームで働くすべての人に、心からおすすめできる1冊です。

タイトルとURLをコピーしました