- 「部下に言うべき言葉がすぐに否定になってしまう…」
- 「気づかないうちに信頼関係を壊していないか心配」
――そんな悩み、ありませんか?
本書『結局、否定しない人ほどうまくいく』は、「ほめる」ではなく「否定しない」ことこそが、信頼関係を守る最強のコミュニケーション術だと教えてくれる一冊です。
- 否定は一瞬で信頼を破壊する“猛毒”である
- 心理的安全性の土台は、「否定しないコミュニケーション」にある
- 「Why」ではなく「What」で問いかける言い換えが効果的
- 「否定しない言い方」は具体例で学び、習慣化できる
- 否定を避けるには感情コントロールと承認の技術が鍵
▼通勤・家事の合間に手軽に学びたい方におすすめ
『結局、否定しない人ほどうまくいく』の概要
タイトル | 結局、否定しない人ほどうまくいく |
著者 | 吉田幸弘 |
ページ数 | 256ページ |
出版社 | 永岡書店 |
発売日 | 2024年9月10日 |
著者について
吉田幸弘氏は、リーダー向けコーチや人材育成コンサルタントとして、延べ3万人超の管理職に「否定をしないコミュニケーション術」を指導してきた実践者です。
営業・管理職経験を活かした現場視点の提案が特長で、著書には『部下のやる気を引き出す上司のちょっとした言い回し』など、多数のリーダー向け実用書があります。
『結局、否定しない人ほどうまくいく』の要約
否定は信頼を一瞬で失う猛毒
どんなに努力して築いた信頼でも、一言の否定で簡単に壊れてしまいます。
「否定」は心理的安全性を根本から揺るがす“猛毒”だから。
部下は否定を受けると再び自己表現や提案をしづらくなります。
だからこそ、否定的な言葉を無自覚に使うことをやめ、信頼を壊さないコミュニケーションを心がけたいものです。
心理的安全性は否定しない関係から
「否定しない」関係こそが心理的安全を育み、学習し改善する組織の基盤です。
心理的安全性が高い職場では、「劣って見られるかも」・「失敗したら非難されるかも」といった不安が少なく、自由な発言が可能になります。
著者は、混乱やミスの報告が活発になる組織は否定的言葉を避ける文化があると述べています。
「否定しないリーダー」が率いる職場こそ、成長する組織の鍵です。
「Why」ではなく「What」で伝える問いかけ技術
「Why」では人を責める印象になるが、「What」で状況に焦点を当てると冷静な対話につながる。
「なぜ?」と問われると感情的に追い込まれ、「原因追求こそ目的」と誤解されやすいからです。
本書では、「何が起こったのですか?」と聞く方が、相手が心を開きやすいと解説されています。
「What」で問いかけを変えるだけで、会話が否定ではなく理解へ変わります。
否定しない言葉の具体的実例集
「否定しない伝え方」は具体例で学び、習慣化できます。
現場に即した42の事例が、すぐに使える言い換えのヒントになります。
「ミスの報告をした人を“困っている部下”として受け止める」・「ミス後は“どう改善する?”と声をかける」などの実践例が紹介されています。
事例を真似ることで、「否定しない話し方」は自然に身につきます。
感情コントロールと承認のコミュ力
「否定しない力」は、自分の感情をコントロールしつつ、相手を承認する力に支えられています。
感情的になると、否定的表現が無意識に出てしまいます。
一方、承認とは「あなたの存在を認める」という態度です。
リーダーはまず、「その努力を認める」・「勇気を出して報告してくれてありがとう」といった承認を伝えることから始めます。
感情と承認の訓練が、「否定しないコミュニケーション」の土台になります。
感想・書評:信頼を守る“否定しない技術”
本書を読んで私が得た核心は、「否定をやめること」が単なる穏やかさではなく、“信頼を守る技術”であるということです。
否定を避けることは甘さではなく、実は最もハードなリーダーシップだと腑に落ちました。
- 学び:否定を避けるには個々の言葉選び、感情の抑制、そして承認する態度が必要だと理解しました。
- メリット:部下や同僚の安心感が増し、「何でも言える職場」が自然に育まれる実感があります。
- 未来のビジョン:「否定しない」を習慣化すれば、信頼が自然に強くなる組織や人間関係を築けると確信しました。
こんな人におすすめ
- チームリーダー・管理職で、部下との信頼関係に課題を感じている方
- コミュニケーションで否定してしまう傾向を治したい人
- 「心理的安全性」のある職場を現実に作りたい人
- 感情をコントロールし、安心して話し合える環境を作りたいビジネスパーソン
- 実践的な言い換えや伝え方を学びたい方
『結局、否定しない人ほどうまくいく』は、言葉の裏にあるリーダーの姿勢を問う本質的な一冊です。
否定を避けることで壊れかけた信頼を守り、心理的安全という土台を築く…その技術は、あなたの人間関係と職場を一歩上の場へ導いてくれるでしょう。
まずは一つ、言い換えの例を実践してみませんか?
そんな方にこそAudibleはぴったりです。
通勤・家事・散歩の時間を“耳読書”に変えるだけで、年間30冊以上の読書が可能になります。
無料体験でまず1冊、試してみては?
✔ 通勤や家事中にも本を「耳で読む」
✔ 人気のビジネス書が聴き放題